私の宝物 海底博物館 (望月コレクション)




NO-06 大串式潜水器 (大串岩雄)

大串式潜水器は1917年(大正6年)大串岩雄によって基本モデルが開発された。マスク左側に導かれた空気をマスクの下部をに付けられた管を使いマスクの右側よりマスク内に供給する仕組みである。その管の途中、ちょうど口のあたりに送気弁をつけ口で送気レバーを噛むことにより送り込まれる空気の量を調整する仕組みだ。 ダイバーは鼻でマスク内の空気を吸い口から直接海中に吐き出す呼吸法を行っていたらしい。大串式潜水器が開発される前はダイバーは手でバルブの開閉をしていた為片手が使えず苦労していた。大串式の開発によりダイバーは両手が自由に使えるようになり海底での作業は一段と楽になった。この大串式潜水器は地中海に沈没した八坂丸からの金塊引き上げ作業で使われた、当時としては極めて深い水深80mからの引き上げでもあり、日本人ダイバーの優秀さと大串式潜水器はともに世界的に有名となった。。



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