Antique Scuba Gear



スクーバダイビングでは タンクに詰めた空気を呼吸して潜ります、タンクがなくてはスクーバダイビングは始まりません。
ダイビングで使用されるタンクは10L、12L、が主流ですが、4L、8L、18Lなどのタンクもあります。
通常は1本で構成されるシングル、2本を組み合わせたダブル、以前は細めのタンクを3本組み合わせたモノもありました。


12L 9.5L x ダブル 4L トリプル 18L




タンクはどのようにして作られるのでしょうか?  →   1本の鉄パイプを必要な長さに切り両端を溶かして整形して作るのです。


@ タンクの材料となる鋼管

A スピニングマシンにより底部を整形

B 先端部を整形

C バルブ取付け用のネジ切り

D タンク原型の完成

E 耐圧テスト

F メッキ

G 外部塗装をして完成
スチール製タンクはクロム・モリブデン鋼などを材料として、
両端を鋳造して整形する。
整形後に耐圧検査を実施、合格したタンクには
容器検査合格記号等の刻印がされ
以降はメッキ・外装をが行われてタンクとして完成する。




タンクにバルブを取り付けて初めて空気を貯めることができます。


K-Valve

J-Valve
バルブには Jバルブ・Kバブルの2種があります。最近のタンクはKバルブが取り付けられていますが古いタンクにはJバルブが付いていることが多いです。Jバルブにはリザーブバルブが付います Jバルブにはリザーブバルブが付います.
AquaMasterなどダブルホースレギュレターには、残圧計が付けられません、リザーブバルブ付きのタンクを使用します、リザーブバルブON予備空気が残る状態でエントリーします。
ダイバーはエアーを充填したタンクを背負わなくてはなりません、古くはタンクに直接ベルトを架ける場合もありましたがほとんどはハーネスを使います。ハーネスにタンクをバックルで固定して背負います。ハーネスに浮力調整具(BC)が付いた物もありますが70年後半のS-Pro”スタビライジングジャケット”が登場するまではハーネスでタンクを背負い遊泳力で浮力調整していました。(当時は泳ぎの練習がダイビングの入口でした)

リサーブバルブについての注意

リザーブバルブはスプリングでタンク内の空気を抑えています、タンク圧が高い場合スプリングを押し返して空気が出ますタンク圧が30Kg/cm2前後になるとスプリングの力が強くなり空気が止まります。しかし空気を抑える弁が劣化するとエアーがもれだし、しぶくなりますが吸えカラになるまで吸えます。リザーブバルブをセットしての潜水で、息を吸うたびにキーン、キーンと金属音がする場合リザーブバルブの弁に問題があります。注意しましょう。
ダブルタンクの場合リザーブバルブは片側のタンクにしか付いていません。そのためリザーブバルブが動作してエアーがしぶくなった状態では反対のタンクはカラになっています(リザーブバルブ側のタンク圧は通常より高めに設定してあります)。リザーブバルブを引いた場合、空のタンクに空気が流れキーンと音がします。この音でリザーブバルブが動作したことを確認することができるのです。
リザーブバルブ付きのタンクに残圧計をセットする場合は残圧計の誤動作の原因になるため必ずリザーブバルブを切った(OFF)の状態で使用してください。

バルブの空気吹き出し口がハーネス側にくるようにし、バルブの上部がハーネスの上部と同じ高さになるように調整します。取り付けたらハーネスを持ち上げずれやゆるみがなくじっかり固定されていることを確認します。 ハーネスのベルトは事前に自分のサイズに合わせて調整しておきます、ダイバーが上を向いた時タンクにつけたレギュレターに後頭部がぶつからないよう注意します。バックルはしっかり締めましょう。 タンクは錆びが大嫌い
使い終わったタンクは水洗いしましょう。

タンクとバルブの取扱い注意点

(1) 定期的な検査を受ける  (2) バルブの開閉はしっかり行う。  (3) 使用後のタンクには必ず圧力をのこしておく。  (4) 海岸(炎天下)でのタンクの温度に注意する。 
 (5) レギュレターを外した状態でバルブを海水につけない。   (6) 運搬時にバルブをぶつけないようにする。  (7) タンクを錆びさせないようにする。




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