Antique Scuba 特集 




黄金のパートナー   1979年 東宝   (思いでの映画)


私にとって忘れられない映画があります、79年上映の「黄金のパートナー」です。

フリーのカメラマン野口(三浦友一)、白バイ警官江上(藤竜也)はなぜかウマがあう。ある夜野口がヨットで発信人不明のSOSをキャッチする、そこへ父の行方を探す由紀子(紺野美紗子)が現れ3人でSOSの解明を始める。
暗号を調べるとなんと太平洋戦争中の日本帝国海軍 伊号509潜水艦がサイパン軍艦島より発信した物であることがわかる。伊号潜水艦は10億円の金塊を輸送中に自沈したのである。3人は富、夢、由紀子の父を探しサイパンに旅立つ。
サイパンでさまざまな困難を乗り越え伊号潜水艦を見つけるが金塊はなく航海日誌が残されているだけであった、航海日誌より金塊は日本で秘密工作員神谷に強奪されたことが解る、しかも追求を続ける由紀子の父も殺されてしまう。
この日より3人は由紀子の父の復讐と3億円の要求作戦を開始する。

この映画では役柄上スキューバダイビングのテクニックが必要になりサイパンロケでは潜水スクールより行われ13mでのロケも行われた、潜水艦内の撮影や深い撮影はスタントマンに交代したものの 本格的な海中撮影が行われた事もあって当時は大評判となった。
撮影は中村征夫、紺野美紗子の代役を安田安規子(NAUIのインストラクター)がやっていたこともあって当時のダイビング雑誌ではよく特集が組まれた。

私は今でも海に行くときは黄金のパートナーのBGM(高中正義)を聴きながら出かけます、チャンスがあれば映画を見て欲しいと思います。



もう一つの 黄金のパートナー 

このコーナーで紹介した映画「黄金のパートナー」には、もう一つのストリーがあります。




黄金のパートナー主人公のダイビングシーンにはそれぞれに代役がいました。中でも紺野美紗子さんの代役をやった安田安規子さん(安田一先生のお嬢さん)はダイバー仲間では名前に覚えのある方が多いと思います。また藤達也さんの代役をやった村田快夫さんもご存知の方が多いと思います。



女性インストラクターの草分け安田安規子さんとプロダイバー村田快夫さんは映画「黄金のパートナー」の海中シーン出演で知り合った、しばらくして2人のNAUIインストラクターは本当のパートナーとなった。
今から25年ほど前、日本のダイビングの創成期という重要なころそのフロントにいた若きダイバーたち、私たちは、今日の輝かしいダイビングのベースを作ってきた彼らに心から拍手を送る。



私の好きな映画「黄金のパートナー」、そしてその映画のもうひ一つの「黄金のパートナー]ストーリー」を紹介します。



 戻る