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■アンティークスキューバの始まり

私がダイビングに興味を持ったきっかけは、子供の頃にTVで見たダイビングシーンになります。‘60後半~’70にかけて水中を舞台としたドラマ・ 映画をワクワクしながら見ていました。’80に入り自分でスキューバダイビングを始めると、第2次ダイビングブームと重なった事もあってカラフルでオシャレな器材が主流となっていました。私がワクワクしていたダイビングの世界とは少し違う世界でした。自分の器材を選びにショップで話すと「黒は暗い」「初心者は黒を選ばない」と言われ、マスクはクリアのマンディスを選びました。00-01-02

「私がワクワク・ドキドキしたダイビングがもう一度見たい」この思いがダイビング器材コレクターとしてのスタートになります。 その後、ダイビング器材と資料を集めて2000年にインターネットを通じて情報発信をするWebを立ち上げました。開設当初は器材コレクターWeb 「Vintage Scuba Diver」と命名していました。2003年にダイビングスタイルの伝道を目指してWeb名を「Antique Scuba」に変更し、以降はアンティークの名前を使っています。00-01-01

アンティークスキューバは「私がワクワク・ドキドキしたスキューバダイバー、ダイビング器材、ダイビングスタイル」を多くの人に伝えたい、それがアンティークスキューバの始まりです。

 


■ダブルホースレギュレータの魅了

ダブルホースレギュレータは、その原型が1943年にジャック・イヴ・クストーとエミール・ガニアンによって開発され1947年から販売が始まった。00-03-02日本へは1960年より輸入販売がされていた。高圧空気の制御技術の発展と共に主力をシングルホースレギュレータに取って代わられダブルホースレキュ レータは1970年代以降では製造されなくなった。現存するダブルホースレギュレータは1960年代の製造であり当時の姿のままである。言い換えると1960年代のダイビング黎明期の風格を纏い1960年代のダイビングスタイルを今に伝えてくれる。00-03-01

シングルホースレギュレータに比べてダブルホースレギュレータは扱いにくく使いこなすのにはコツが必要である。しかし私はこのダブルホースレギュレータに魅力を感じる。

 

・金属のヘッドに黒い蛇腹ホースがトレードマーク

・残圧計を取り付けるポートが無く、リザーブバルブ付タンクと組合せて使用する

・呼吸抵抗が大きく使い熟すにはコツが必要となる