■アンティークスキューバのミーム(意伝子)
アンティークスキューバは、私の子供の頃に見たTVドラマ、映画をミーム(意伝子)として現在の姿に発展してきたと思う。その代表が「007Thunderball作戦」 「キーハンター」の水中アクションシーンであった。黒のウエットスーツに黒いマスク黒いダブルホースレギュレータと見るからに悪そうなスタイルでスクリー ンに登場する悪役。格闘シーンではボンドガールが襲われピンチになる、その映像にワクワク・ドキドキした強い記憶がある。当時はTV放映の1回限り、この 1回の記憶が私の中で育ち私のミーム(意伝子)として現在のアンティークスクーバへと成長した。
タイミング良くダイビングを始め、器材をコレクションするチャンスに恵まれ事、コレクション器材を使いアンティークスキューバを映像化する器材と技術、私を支えてくれる仲間との出会い。全てが必然なタイミングと必要な要素でありその要素を結合するのが強いPassion(情熱)であると思う。
私の中 のミームは今も成長している。そして次から次へと見たい映像が思い浮かび作品としての制作を待っている。
■撮影(情熱)について
私がドキドキ・ワクワクしたダイバーの姿が見たい、これが撮影の原点です。
お洒落でカラフルになって行くダイビング器材とは逆行する重厚で威圧感があるスキューバ器材、スキューバ器材を使い熟す強いダイバー、このダイバーが実は美しい女性であったら、チャーリーズエンジェルやルパン三世の峰不二子のようなイメージを想像してみてください。この思いが原動力となって、スキューバ器材を集めて修理し、撮影場所を探して、モデルさんを探して、スタッフを集めて撮影にたどり着きました。ダイビングブームの時代や私を助けてくれる仲間との出会いも成功の要素と思います。
以前に、水中写真家の林 悠樹先生をお話する機会がありました。林先生は水中写真集「MERMAID」を撮られた方です。写真集で女性が大きなアンカー(錨)につかまっている写真 が撮りたくてアンカーをFRPで作ってしまったそうです。また動画(当時は8mm)を撮影するためにアクリル板で8mmカメラのハウジングを自作して撮影 を行ったそうです。
私も、林先生との対談の中で、以下の3つを強く感じました。
- 撮りたいイメージを実現するために強い情熱を持ち続ける事。
- 道具が無ければ「自作する」など努力を続ける事。
- 1人では何もできません、仲間を大切に一緒に目標に向かう事。
これからも情熱を持ち続けて作品作りを続けて行きます。
■撮影((カメラ機材)について
驚かれるかもしれませんが、撮影を始めたのは以外と最近なのです。2000年ごろより、デジタルカメラOLYMPUS3030Zoom+PT-05 防水ケーズ+INON UWL-100ワイドコンバージョンレンズを使い始めてからになります。 それまでは、写真を撮るといっても記念写真程度、カメラも「写ルンです!」レン ズ付きフィルムを使っていました。やがて撮影が楽しくなりデジタル一眼レフカメラを手にしていました。陸撮り用EOS-10D → EOS-40D → EOS-7DとステップアップしLレンズ群まで導入してしまいました。水中でも一眼レフOLYMPUS E410L+PT-E03+PPO-E05を使っています。やがて動画撮影にも進みCANON-iVIS-HF32M+WP-V2を使っています。デジタ ル時代の現像はPCとソフトウエアが必要になります。静止画はPhotoshop+LightRoomを使っています、動画編集はさらに高性能のPCが必 要です。現在はi7 6Core/32GBのPCとPremiereを使って編集しています。
水中カメラと言えばニコノス(NIKONS)の時代がありました。閉鎖することになったダイビングショップのオーナーより形見分けとしてNIKONOSⅡ型の一式を譲り受けてコレクションの一部になっています。(機械式は今でもシャッタースピードが出れば写ります。)
■撮影(Stuff)について
水中撮影は非常にハードルが高く、カメラ側、モデル側、スタッフ側のダイビングスキルが必要になります、その上に安全管理体制を作ります。安全管理 が出来て初めて撮りたい映像の構図を考えて全員でミーティングをします。モデルさんもマネージメント会社に管理をお願いして最高のパフォーマンスを引き出 しています。 みなさんにお届けしている映像もスタッフのみなさん「チームAntique Scuba」があっての作品なのです。
水中撮影(安全管理Stuff、照明Stuff、サブカメラStuff) 画面に映り込まない様に注意してサポートいただいています。
チームAntique Scubaは年間8回~10回の撮影を行っています。特に夏には伊豆で2日間の合宿による撮影を行っています。チームAntique Scubaも5年目になります。ダイビングスキルのアップ、撮影スキルのアップ、を続けて映像制作を続けて行きます。
■衣装(水着)へのこだわり 007 Thunderball
「007Thunderball作戦」に登場したボンドガールのイメージ衣装です。映画のなかではシーンが短く、私が撮影したい原点になりました。
白黒・ビキニ
ゼブラ・ビキニ CM・ポスターで見かけましたが、本編では登場していません。
黒・ワンショルダー ボンドがドミノに初めて会うシーンでした。
赤のウエットスーツ CM・ポスターで見かけましたが、本編では登場していません。
■衣装(水着)へのこだわり The DEEP
映画「The DEEP」ではJacqueline BissetさんがTシャツ姿でダイビングするシーンが素敵でした。